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クラウドコース

本コースで習得する技術

クラウドコースで習得する技術は以下の3つのレイヤに分類することができます.

  1. クラウド基盤構築技術
    クラウド基盤を構成する仮想化技術,運用監視技術,クラウド基盤技術から構成されます.
  2. プラットフォーム構築技術
    Hadoopに代表される分散処理技術,分散ストレージ技術から構成されます.
  3. アプリケーション構築技術
    クラウドアプリケーション開発技術,サービス連携技術から構成されます.

本コースでは以下に述べる三つの育成人材タイプに従ってそれぞれ主に習得すべき技術分野をカバーする講義を用意しています.但し,トップエスイーとしてクラウドコンピューティング技術を使いこなすためには総合的なスキルセットを身につける必要があり,自らのタイプを主軸としつつ,多分野についても合わせて習得することを想定しています. 例えば,要求工学コースで学んだ要求分析技術と、クラウドコースで習得するクラウド基盤特性への理解を組み合わせて,新しいクラウド適用分野を顧客と一緒に切り開いていけるコンサルティングができるアプリケーション開発者を目指していただきたい.

本コースでコースで育成する人材

このコースでは,以下のような三タイプの人材を育成します.

  • 大規模分散処理を必要とするアプリケーションをクラウド環境の特性を生かして構築できるアプリケーション開発者
  • 大規模分散処理を実現するプラットフォームを開発・構築するプラットフォーム構築技術者
  • 大規模分散処理に耐えられるクラウド基盤を構築できる基盤技術者

いずれの育成タイプもクラウド環境上での開発を体験することで,日々急速進展するこの分野の最先端技術を使いこなす実践力を獲得できる.

講義紹介

クラウド入門

  • 講師:横山重俊,山崎泰宏,田辺良則,粂野文洋
  • 7コマ 1単位
  • 1学期開講 (2012年度)

本講座は,クラウドコース全体の入門コースであり,短期間で一通りの技術項目に触れることができるよう設計されています.具体的には,クラウドコンピューティング基盤上に構築された各種分散アプリケーション開発フレームワークを用い,分散アプリケーションを構築することを通じて,それぞれのアプリケーションフレームワークの特徴やクラウドコンピューティング基盤自体が持つ特性を習得できます.その上で各アプリケーションフレームワークがそれぞれ得意とする実践的な課題について,実際に分散アプリケーションを構築し,運用し,評価することを通じて,クラウドコンピューティング環境上での分散アプリケーション開発についての実装から運用までをトータルに実施できる能力を身に付けられます.本講座で扱う具体的なアプリケーションフレームワークは Web 三層モデル,Hadoop/Map-Reduce,MPI クラスタです.

クラウド実践演習

  • 講師: 山崎泰宏
  • 8コマ,1単位
  • 1学期開講 (2012年度)

クラウド入門受講で得られた知見を元に,実際にクラウド環境を用いた開発をグループ単位で実施します.本講義では、システムの運用を行う技術者として近年求められるクラウドの技術を活用するスキルと、それに伴って変化する開発チームの在り方を学習し、演習を通じて体験することができます.

クラウド基盤構築演習

  • 講師: 中井悦司,羽深修
  • 15コマ,2単位
  • 2学期開講 (2012年度)

クラウド技術によって IT の利用形態が変貌すると予想されています.さまざまな IT リソースが「サービス」として提供されるようになり,誰でも簡単に大規模な IT インフラを活用できるようになるとも言われます.Amazaon Web Services などに代表されるパブリッククラウド・サービスを一般ユーザとして利用する上ではその通りかも知れません.しかしながら,その一方で,企業の IT システムを担う IT エンジニアには,これまで以上に広く,そして高度な IT の知識が要求されるようになります.企業システムでクラウドを効果的に活用するには,さまざまなパブリッククラウド・サービスを適材適所で組み合わせなが ら,あるいは,企業専用のプライベートなクラウド環境を自ら構築して活用する必要があるからです. 本講座では,Linux とオープンソース・ソフトウェアを利用して,IaaS (Infrastructure as a Service) と呼ばれるクラウド環境を構築するために必要な知識を基礎から解説します.具体的なクラウド環境として,edubase Cloud を活用した実習も行いながら,自らクラウドを設計・構築する,あるいは,さまざまなクラウド環境を根本から理解して,効果的に活用するために必要な技術要 素を身につけていただきます.本講座で身につけた知識を足がかりとして,Hadoop などの大規模分散処理技術の活用,あるいは,複数のクラウドを連携させたハイブリッドクラウドの活用などに自信を持って進んでいただくことができます.

分散処理アプリ演習

  • 講師: NTT DATA講師陣
  • 15コマ,2単位
  • 4学期開講 (2012年度)

大規模データを効率的に処理し活用したいという要望が今後益々増えてくると考えられ、大規模データの分散処理技術が注目されています。しかし、まだまだ大規模データの分散処理技術の適用事例を経験する機会が少なく、その技術・ノウハウを身に着けることは難しいとされています。 本講座では、分散処理技術として広く利用されているHadoopを通して、実際の業務に役立つ事例を中心とした題材を使用し、実践的に分散処理アプリケーションの開発を学びます。具体的には、Hadoopの構成要素であるMapReduceや、Hadoopの周辺技術でありSQLライクなインターフェイスであるHive等について、POSデータ分析等を題材として、解説・演習を行います。

分散システム基礎

  • 講師: 石川冬樹
  • 7コマ,1単位
  • 3学期開講 (2012年度)

分散システムにおいて相互運用性や性能,耐故障性などを確保するための技術について,その原則,基本的な考え方を学びます.具体的には,CORBAやWebサービスなどの相互運用基盤や,同期,複製,耐故障性などの管理のためのプロトコルについて学びます.また実際のクラウドサービスにおいて,それらの技術がどう使われているか学ぶとともに,それらサービスの利用を通した演習を行います.