トップエスイープログラムは,次世代ソフトウェア産業を牽引するスーパーアーキテクトを養成する講座として文部科学省の支援を受け2004年に活動を開始しました.現在は,国立情報学研究所のおよび産業界からの暖かいご支援のもと,「AIが前提となるソフトウェア開発」も見据え,産業界を牽引できる人材を養成しています.
本ページでは,二種類の年間コースについて内容をまとめています.年間コースでは講義受講を通して学びだけでなく,学んだことの定着と深掘りや,新しい課題への挑戦に取り組む活動も行います.
受講生を派遣いただいている企業の方々からは,体系的な学びやその先の議論・挑戦という観点から年間コースを高く評価していただいております.しかし,より内容を絞り,例えば「生成AI×ソフトウェア開発」といったテーマに絞って講義受講のみを3か月または6か月行う短期受講の制度も設けています.
年間コースの募集要項はこちらのページ,短期受講についてはこちらのページをご覧ください.
AIとの連携・融合も含め,ソフトウェア工学を体系的に学び,原則・指針・技術を議論する力も身につけ産業界を牽引する人材を育成するコースです.
トップエスイーコースでは,講義と「ソフトウェア開発実践演習」を通じ,ソフトウェア工学の基礎技術を学ぶことができます.40を超える講義では,最先端の話題から基礎として重要な内容を幅広くカバーしており,講義と演習を通じて学習します.多くの講義では演習を重視しており,学習した結果をその場で試してみたり,グループワークで様々な意見を聞くことができるなど,演習を通じた能力のレベルアップや幅広い対応を支援します.「ソフトウェア開発実践演習」は,ソフトウェア開発に関して実課題に取り組み,講義等で学んだ技術を使って解決する演習です.講義の演習よりも長い時間を費やし,より困難な課題に取り組むことで,学習結果の応用を視野に入れた学習過程をご提供します.
| 受講期間 | 原則1年間(4月入学,3月修了) |
|---|---|
| 講義時間 | 月〜金曜日(18:20-19:50, 20:00-21:30) 2コマ連続 土曜,集中講義:講義により異なります 例:4コマ(10:30-18:00) |
| 修了認定 | 講義科目より選択した10単位以上の取得と「ソフトウェア開発実践演習」の合格をもって修了とみなします.修了者にはトップエスイー修了認定証を授与します. |
持ち込んだ課題の解決に挑む共同研究を行うとともに,最先端の技術を駆使し,難度の高い先端課題を解決する人材を育成するコースです.
| 受講期間 | 原則1年間(4月入学,3月修了) |
|---|---|
| 修了認定 | 「プロフェッショナルスタディ」と「最先端ソフトウェア工学ゼミ」の合格をもって修了とみなします.修了者にはアドバンス・トップエスイー修了認定証を授与します. |
| 取り組み | 「最先端ソフトウェア工学ゼミ」を実施するための集合日として,木曜日の18:20〜を予定しています.また,「プロフェッショナルスタディ」は担当講師との直接のやりとりとなるため,担当講師が決定後に個別にミーティングを設定しますので,講師と受講者で日時を決定して進めます.「ソフトウェア開発実践演習」についてはトップエスイーコースの説明をご覧ください. |
| 講義受講 | トップエスイーコースと同一の講義科目を履修できます.ただし,講義科目の単位取得は修了要件ではありません.講義に関してはトップエスイーコースの説明をご覧ください. |
アドバンス・トップエスイーコースは,受講者個人で取り組む「プロフェッショナルスタディ」と,複数の受講者で取り組む「最先端ソフトウェア工学ゼミ」の学習プログラムを1年かけて取り組みます.
| プロフェッショナル スタディ |
受講者1人に対して1人の講師指導することで,問題解決プロセスから高度で最先端の技術の実践的な適用力を身につけます.開発現場での困難な問題の分析を行い,そこから課題設定を行います.そして,解決策の創出とその実行,さらには実行結果の評価や実展開までを1年かけて行います.博士課程進学希望者には,論文の執筆を指導します. |
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| 最先端ソフトウェア 工学ゼミ |
近い興味を持つ複数の受講者でグループを形成し,そのグループ単位に1人あるいは複数の講師が担当します.開発現場の問題解決に役立つ最先端ソフトウェア技術を1年にわたり調査・試行・報告・議論し,最先端の知見を共有します. |