トップエスイーは,2025年度に第20期生を迎えた社会人ソフトウェアエンジニア向けの教育プログラムです.産学合同でのカリキュラム開発に基づき「スーパーアーキテクト」を育成する場として継続的に進化を続けてきました.現在は年間約60名の社会人ソフトウェアエンジニアを受け入れており,累計では800名以上の修了生を輩出しています.
先端ソフトウェアエンジニアリングの原則・技術とAIを適切に組み合わせて使いこなし, ビジネス・組織・社会への価値を産み出していくソフトウェアソリューションエンジニアの人材を育成する場を提供しています.
トップエスイーでは,以下の三つの領域に横断する講義カリキュラムと, 必ずしも正解がない現場の課題あるいは新しい課題に挑む演習や実践研究の場を1年間のコースとして提供しています. GPT/ChatGPTをはじめとした大規模言語モデル・生成AIが注目される中,ソフトウェアシステムの開発,品質保証,運用のあり方も変わろうとしています. しかし,AIに適切に指示を出す,あるいはその出力を適切に確認するために,従来からのソフトウェア工学の原則・技術がより重要となります.
実際にはこれらの三つの領域は互いに連携・融合しており,例えば SE for AI (AIのためのソフトウェア工学・機械学習工学など)や, AI for SE (ソフトウェア開発におけるAIの活用)は非常に重要なテーマとなります. 募集・カリキュラム等の詳細については,本ページ上部のリンクからご参照下さい.本ページ下部では,修了生の方々の声を紹介しています.
トップエスイーにおける講義では,要求工学,アーキテクチャ設計,テスト,形式手法,そしてアジャイルといった, 確立しつつも発展が続くソフトウェア工学を幅広くカバーしています. これらとともに,機械学習の基礎から, 大規模言語モデルを利用した実用アプリケーションの開発まで, 広い範囲に渡ってAIの活用についても学ぶこともできます. 講義一覧についてはこちらのページをご参照下さい.
トップエスイーコースでは,講義受講だけでなく「ソフトウェア開発実践演習」と呼ばれるグループ活動に取り組みます. 受講生は自分の興味や必要性に応じて,特定のテーマのチームに所属し,エンジニアリング知識をさらに深掘りします. 異なる企業の方々と,難しい実践上の問題や新しい問題に挑んでいきます.
さらにアドバンス・トップエスイーコースでは,より先端的な調査や試行を行う「ゼミ」, 自身の課題に長期に取り組む「プロフェッショナルスタディ」という場も設けています.
これらの活動の成果についてはこちらのページをご参照下さい。
2006年より毎年修了生を送り出しています.修了生が感じた受講の効果として,次のようなことを挙げていただきました.



トップエスイーの修了生は、トップエスイーにおける活動・経験をさらに発展させ、各企業をリードする立場となっていることはもちろんのこと、より広い場においても様々な形で活躍しています。まずは修了直後にソフトウェア開発実践演習での成果を対外発表している方々、特に表彰を受けている方々も多くいらっしゃいます。より長期的には、トップエスイーをきっかけに電気通信大学や早稲田大学における大学院の博士課程に進学し、博士号を取得した方も累計で10名以上います。