リキュラム

このページは,トップエスイーコースとアドバンス・トップエスイーコースのカリキュラム概要を記載します.トップエスイーでは,先端領域のプログラミングを学習する『実践プログラミングセミナー』シリーズもテーマごとに個別に開催します.

募集要項は,こちらのページをご覧ください.

トップエスイー受講者の年齢別構成などの統計情報は,こちらをご覧ください.

トップエスイーコース

ソフトウェア工学の基礎技術修得に特化し
将来を生き抜くための基礎技術を身につけるコース

トップエスイーコースは,基礎から最先端にわたる40を超える科目を受講し,ソフトウェア工学の基礎を学ぶことができます.殆どの講義は演習を重視し,学んだことを試したり,グループで議論することにより深い理解ができます.「ソフトウェア開発実践演習」は,学んだ技術を実務で活用できるように,ソフトウェア開発の実課題に取り組みます.問題の分析,課題の設定,解決策の施行に取り組むことで,学んだ技術を応用するにあたり求められる深い知見を得ることができます.

トップエスイー修了要件

  • 講義科目を履修し10単位以上の単位を取得
  • 「ソフトウェア開発実践演習」を行い審査に合格

講義

ソフトウェア工学の必須と最先端の技術を学習する科目を開講します.社会人の方の便宜を図り,平日は夕方18時20分から21時30分,土曜日は10時30分から18時に講義と演習に取り組むことができます.講義の詳細は本ページ内にある講義の実施についてを,講義科目の詳細は講義のページのページをご覧ください.

講義は「基礎講義」と「先端講義」に分類され,4月から10月は基礎講義,11月から2月は先端講義を開講します.なお,先端講義は,隔年開講とします.在籍期間に開講されない講義を翌年に受講できます.基礎と先端の区分につきましては,2019年度のシラバス公開時にご確認ください.

ソフトウェア開発実践演習

ソフトウェア開発の実課題に学んだ技術を使い解決する演習です.演習では,講師が提示する課題あるいは受講者が提案した課題を取り組みます.グループあるいは個人で課題に取り組み,講師が適宜アドバイスします.9月〜12月に,グループで取り組む方のために,20階の教室を月曜日と木曜日の講義時間帯(18:20〜21:30)に確保しています.個人で取り組む方は担当講師とのミーティングを個別に設定していただいても構いません.個人で取り組むソフトウェア開発実践演習は,これまでの修了制作と同等の審査を以って合否判定します.取り組みを発表する成果発表会を実施します.グループで取り組む方はご自分の寄与を含めて発表をお願いします.2016年度までの修了制作については詳細は修了制作のページをご覧ください.

アドバンス・トップエスイーコース

課題の分析と解決に特化し
業界をリードする最先端技術を身につけるコース

最先端の技術を駆使し,難度の高い最先端課題を解決し,イノベーションの創出を支えるスーパーアーキテクトを育成するアドバンス・トップエスイーコースを2017年度に新設しました.アドバンス・トップエスイーコースは,受講者個人で取り組む「プロフェッショナルスタディ」と,複数の受講者で取り組む「最先端ソフトウェア工学ゼミ」の2つの学習プログラムを1年かけて取り組みます.

アドバンス・トップエスイー修了要件

  • 「プロフェッショナルスタディ」を行い審査に合格
  • 「最先端ソフトウェア工学ゼミ」を行い審査に合格

プロフェッショナルスタディ

受講生一人一人に講師が,職場の問題を分析し,問題解決の課題を設定し,課題に取り組み,結果を評価し,取り組んだ結果を職場へ展開する一連のプロセスの中で指導します.受講申し込み時に提出していただく「プロフェッショナルスタディ」の取り組みテーマを元に,2回の面談で問題領域と実施計画を確認します.5月から指導講師の下「プロフェッショナルスタディ」を開始します.本ページ後半に示すおおまかなスケジュールに示すように,6月に企画発表,9月に中間発表,1月に審査発表会を行います.審査発表会は講師3人による質疑応答で合否を判定します.3月までに「プロフェッショナルスタディ」報告書を提出してもらいます.博士課程進学希望者には,論文の執筆を指導します.

最先端ソフトウェア工学ゼミ

ソフトウェア工学分野の最先端の事例や文献の調査と議論や試行を行い,先端技術の理解を深め,問題解決力の向上に役立ちます.ある先端トピックに興味をもつ受講生と一人あるいは複数の講師でグループを作り,開発現場の問題解決に役立つ最先端ソフトウェア技術を調査・試行・報告・議論し,最先端の知見を共有します.毎週木曜日の講義時間帯(18:20〜21:30)に,国立情報学研究所の教室にて実施します.遠隔からの受講もできます.なお,在籍期間中の全ての木曜日に実施するわけではなく,本ページ後半に示すおおまかなスケジュールのうち,全体ゼミ,個別ゼミ1・2は国立情報学研究所の教室にて,発表や報告書作成期間中についてはその都度スケジュールを調整します.4,5月は,文献調査やゼミで扱うトピックの講義を行い,「個別ゼミ1」のメンバーとテーマを決定します.そのテーマに従って調査や試行,議論を行い,受講生は少なくとも1回は発表をゼミ内で行います.そして,その結果をまとめて発表します.このようにゼミを作って活動し発表するというサイクルを年度の後半に「個別ゼミ2」として行い,最終的には各自で2回分のゼミの報告書をまとめます.

講義

トップエスイーコースと同一の講義科目を履修できます.社会人の方の便宜を図り,夕方から夜の時間帯,場合によっては休日に講義を受け,演習に取り組むというスタイルをとっています.科目を履修して合格点を取ると単位が取得できますが,アドバンス・トップエスイーコースの修了要件には講義単位は含まれません.講義についての詳細は本ページ内にある講義の実施についてを,講義科目の詳細は科目一覧のページをご覧ください.

トップエスイーの受講に関して

それぞれのコースの年間スケジュールの概要を以下に示します.いずれも,3月上旬にオリエンテーションを行い,4月よりコースをスムーズに開始できるようにします.

トップエスイーコースの年間スケジュール概要

アドバンス・トップエスイーコースの年間スケジュール概要

講義の実施について

講義を履修して合格点を取ると,単位が取得できます.合否は主としてレポートで判定されます.40以上の科目が開講されており,夏や冬の集中講義もあります.講義は1コマ90分で行われますが,原則として,7ないしは8コマの講義からなる講義では1単位が,15コマからなる講義では2単位が与えられます.

通常は月曜日から土曜日まで講義が組まれています.平日は18:20〜19:50と20:00〜21:30の2コマありますが,原則として同じ科目が2コマ続けて行われます.土曜日は,10:30もしくは13:00に開始して最大4コマを実施します.連続した日程で実施される集中講義もあり,8月と1, 2月に実施されることが一般的です.集中講義は7ないしは8コマの講義が中心で,1日最大4コマを行い,2日間で1単位が取得できます.

いずれのコースの受講生は1年間のコースを受講していただきます.その他に,科目単位で任意の講義を受講できる制度もあります.詳細はトップエスイープロジェクト事務局までお問い合わせください.

遠隔からの受講

講義科目,「ソフトウェア開発実践演習」,「最先端ソフトウェア工学ゼミ」は,いずれも国立情報学研究所の教室で実施されますが,多くの講義は遠隔配信対応しているため,東京まで定期的に通うことが困難な方でも履修は可能です.講義の中継を行うことにより,実際に講義に参加することはもちろん,質問を講師に行うこともできるようなシステム運用を行なっています.講義中の演習については,遠隔参加の場合は各自で行うことが一般的です.

「ソフトウェア開発実践演習」,「最先端ソフトウェア工学ゼミ」,「プロフェッショナルスタディ」も,遠隔からの受講ができます.「プロフェッショナルスタディ」は講師と1対1で進めるものなので,双方で時間を調整してオンラインミーティングをしたり,あるいはメール等で取り組むことは可能です.

なお,遠隔受講の方でも,「ソフトウェア開発実践演習」,「最先端ソフトウェア工学ゼミ」,「プロフェッショナルスタディ」の審査会は,原則,国立情報学研究所で行います.

修了

修了要件を満した受講生は,トップエスイー,アドバンス・トップエスイー修了生として認定されます.3月下旬の修了式にて修了生には修了証書が授与されます.